CROSS TALKクロストーク&インタビュー デイサービス担当者独占インタビュー介護の仕事の本質を捉える

竹澤さん

デイサービス相談員兼介護職員
竹澤さん

職種にとらわれずに、信念で働く。

私は、「福祉」という観点では仕事はしていません。
自分が信念を持って打ち込んでいるのが、今、たまたまこの業種なだけだと思っています。
もともと、この業界で働きたいと思って生きてきたわけでもなければ、憧れの職業だとも思ってないです。
それでも自分は今、この仕事に夢中ですし、今の自分を作っているのはこの仕事だと感じています。

竹澤さん

信念を持つということ。

信念を持って働く。
そんなこと働き始めるまでは、わからないかもしれません。
自分の信念が何かを問われても、すぐに答えられないかもしれません。
そんなもんです。
仕事に就く際、信念を持っていること。が前提でなくてもいいと自分は考えています。
ただ、
何かに挑戦をし続けること。
自分のやりたいことをとことんやり続けること。
その気持ちは大切にしてください。
やりたいことを思いっきりやる。
それができる人はみんな知らないうちに信念を持ってるんです。

竹澤さん

カナダ移住計画。

私は、カナダに移住することを夢見ていました。
学生時代に留学で訪れた際、そこに住む人々の多様性、価値観、のびのびとした人生に憧れを抱いたからです。
大学卒業後、ワーキングホリデーでカナダへ行って、就労ビザを取得しようと心に決めました。
運悪く、そのタイミングでアメリカで事件が起こりました。
その影響もあり、ワーキングホリデーでカナダへ行くこともできなくなりました。
それでも夢を捨てきれず、アルバイトで生活をつないで1年後にカナダへいきました。
G7の中でも自動車産業を持たず、観光産業を中心に栄えたカナダでは、ツアーガイドの仕事に就くと就労ビザがとりやすいと言われており、ツアーガイドの募集を探しました。
しかし、事件の影響で観光客は遠のき、ツアーガイドの募集も少なくなっていました。
次から次へと計画が倒れ、思うように生活ができない中、
自分の足で探し回り、なんとかツアーガイドへなれたのが26歳ごろでした。
3年勤めれば就労ビザが取れる。
ゴールが見えた。そう思いました。
その矢先、働いていたツアー会社の経営が厳しくなり、
あえなく解雇となり、帰国を余儀なくされました。
私の人生の計画がゼロに戻った瞬間でしたね。
日本に帰ってからしばらくは燃え尽き症候群のような状態でした。

竹澤さん

“やりたいことをやる”が信念を生む。

私の母は、自分が小さい頃から「認知症介護のボランティア」を行っていました。
久しぶりに日本へ帰り、何もせずにいる頃に、
夜中に使えもしないパソコンを開き、遅くまでボランティアの資料を作る母親を見て、その姿が、小さい頃の「お母さん」ではなく、「働く女性」として目に映りました。
その打ち込む姿は、自分のカナダ移住を目指していた姿と重なり、自分を再度奮い立ててくれました。それがこの業界を志すきっかけになりました。
今から約13年前くらいですかね。
男性の介護職はまだまだレアケースで、30歳の未経験者を雇ってくれる会社はほとんどありませんでした。
やっと見つけた法人からは、時給800円という厳しい条件を叩きつけられました。
それでも、業界に入れるならと入社し、すぐにヘルパー2級の資格を取りました。
それから、生活相談員、介護福祉士の資格を取りました。
勉強を重ねる中で、これからの時代におけるこの仕事の重要さ、自分のできることで人が幸せになっていくことを実感し、とことんやろうと思えるようになっていました。
やりたいことを真剣にやり続けた結果、
この頃には、自分の信念として、福祉でのやりがいを感じれるようになっていたんです。

竹澤さん

介護の仕事の本質に触れる。

ある程度、この業界で働いた頃、とある法人へ転職しました。 デイサービスを行う施設で、お世辞にも優良とは言えない施設でした。
入居者様より職員の方が多く施設にいる状態の中、転倒する人がいたり、事故が起きたり、そんな毎日が改めてこの仕事の本質に気づかせてくれたように、今となっては感じています。
その施設に訪れるのは、自分では日常生活を送れなくなってしまった人々。
若くして事故に遭い、車椅子生活をしていたり、病気を発症し思うように体を動かせなかったり。
思いのままにやりたいことをやってきた自分にとって、それほど辛いことはないなと、入居者様の気持ちを考えずにはいられなかったんです。
8年間、そこで働きました。
自分が退社する頃には、入居者様が「最後までそこにいたい」と言ってくれるような場所になりました。
特別なことは何もしていません。
ただ、入居者様の人生を聞き、背景を理解し、その人にとっての“普通”の生活を送っていただける場所を提供し続けただけです。
介護の仕事って「人の役に立ちたい」とかそんな大義名分ではなく、
ひとりひとり異なる、その人の“普通”の生活に寄り添い、同じ目線で“普通”に接すること。それだけのことだと思っています。
何かをしないといけない。楽しませてあげる。なんてことは何もないんです。
不自由なく、日常を送っていただくための生活の一部であること。
やらされてると感じることが一つでもあれば、それは介護ではなく作業になります。
職員自体も充実した気持ちと、生活を送っていないと充実した生活を送っていただくことはできない。
この仕事は、そんな“究極のサービス業”だと考えています。
正解がないからおもしろい。それが、私の思うこの仕事を続ける本質ですかね。

竹澤さん

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