こんにちわ。委員長です。
今回は、まさかまさかの韓国からの施設見学に来てくださったのでそちらをご紹介させていただきます。
きっかけは北野施設長の繋がりにて、 以前から懇意にしていただいている大学教授からご依頼をいただき、ご案内することとなりました。
主には、韓国の福祉・医療従事者が来訪されるとのこと。
韓国でも少子高齢化が進んでいくことが予想されており、国の施策や施設運営における仕組み、施設の取り組みについて視察されるということで、何を聞かれるのかドキドクワクワク
韓流ドラマなどを見ない委員長は、一から挨拶の練習を、韓国に詳しい職員から教えてもらい、施設長と準備を整えていきます。
満点の良い天気、4月だというのに、5月並みの暑さとなりましたが、大型バスがやってきます
難波で認知症カフェの講義を受けたあと、こうのとりへ
当日は約35名の来訪と言うことで、あまり大人数で見学をしていただくとご入居者様が混乱されることも考えられ、バスの中で半数以上の方は待機して頂こうと思っていましたが、まさかのバス待機が不可!
ビックリ仰天しながら、急遽感染症対策も踏まえて案内の段取りを考える。
来訪時には、デイご利用者様が「アンニョンハセヨー」とカンペを見ながらご挨拶。
韓国視察団ご一行も笑顔で「アリガトウ」と和やかな雰囲気で始まりました。
事前に準備した、施設内の写真をまとめた資料を配り、ハード面だけでなく、個別ケアに対しても説明。
同行されていた通訳さんが、施設などについても知識がある方であり、説明は何ともスムーズ
・・・というか、施設長の言葉よりもずいぶん話が長かったような気がします(笑)
粗方の説明が終わった後、半数に分けれて施設見学を行って頂きました。
案内中、入居者様は小さなお子様に夢中。
「かわいいね」と言いながら手を振っておられ、韓国からの見学の方方ですというと、「日本語もわからへんのに韓国語なんてもっとわからへんな」と言われながらも「アニョハセヨ」と挨拶されていました。
入居者様の御許可の元、お部屋の外側からですが、中を見学していただき、トイレや個浴・特浴・デイとみられます。
デイでは、日本の歌謡曲「お富さん」を熱唱。大きな拍手をもらって、終わりかと思いきや、2番まで歌われていました(笑)
見学されないもう半分の方方は、その場に残って施設長と質疑応答。
看取りを希望される割合や、ご入居者様の診察頻度・人数、リハビリの状況などの質問があったそうです。
※韓国では、一人の医師が担当できる人数は50人と決まっているとのこと。
以前に韓国に視察を行った際に、韓国の病院ではリハビリ専門のスタッフの人数が多く、ものすごく手厚い状況。通所リハビリのような事業所についても、期間が3か月しか利用できないが、集中してリハビリを行っている様子であった。
そのことからも、韓国ではリハビリに対しての意識が高いものと実感していたが、今回の質問からもそのことが垣間見えた。 とのことです。
最後には理事長から挨拶を行い、代表の方より、プレゼントを頂戴する。
集団で記念撮影をされた後、京都へ旅立っていきました。
あっという間の2時間ほどでしたが、皆さま関心が高く、中には翻訳アプリを使用して施設内の事を聞かれる方もいました。
「仕事はたいへんじゃないですか」
「皆に同じように機械を使用してもらうのに何か工夫していることはありますか?」
「月の費用は大体どれくらいですか」
「一人一人にお風呂入ってもらうのは時間がかかりすぎるのでは」などなど。
年配の方から、若いご夫婦まで、幅広い年代の方方よりご質問を頂きました。
国が違っても老化や病名は同じ。
超高齢社会になっても、お年寄りへの尊厳を損なわず、支援を行うにはと考える姿勢に委員長も気が引き締まる思いでした。
違う国でもこうして共に考え、共感していけることがあること、また小さな繋がりであっても大切にし、交流を深める事が大切であると学べた日でありました。
また、見学の際に暖かく迎えて下さった入居者様にも感謝を行い、遠い国でもこうのとりの事を知って頂けた方がいることに誇りを持つ委員長でした。